はじめに
OW2は珍ケース
OW2は新しくリリースされたゲームにも関わらずゴリゴリの経験者がいる、ちょっぴり珍しいケースとなっています。
ナンバリングとは言えゲーム性やマップ、ヒーローのラインナップがここまで前作と同じゲームはそうそうないでしょう。
発売日からプレイしているのに解説動画が沢山落ちていたり、いきなり経験者に教わることがあったり。
不思議な現象が起きています。
経験者に臆する必要なし
マッチングする経験者からの”こうすべき”、”〇〇に変えろ”などと言ったアドバイスは真に受ける必要ありません。
好きに遊び倒して、勝ちも負けも肌で感じましょう。
当ブログについて
当ブログは上手くなるための考え方をメインに扱っています。
今回はOW2から始めた方への記事になりますが、他の記事はある程度OWの知識がある前提で書いています。
まずはプレイする、興味があればプロのプレイや解説を見る。そしてプレイスタイルがそこそこ煮詰まった頃に記事を覗きに来ていただければ幸いです。
OWとは
OWのゲーム性
OWには『研究によって編み出されたテクニック』みたいなものが殆ど存在しません。
ヒーロー相性やULTのコンボなども、ヒーローの特徴さえ覚えれば容易に想像がつくものになっています。
普通にプレイしているだけで、知識面ではすぐに経験者に追いつけると思います。
センス
知識の代わりに必要となるのは試合の全体像を把握し、眼前の相手を謀る。一言で言い表すならセンスです。
早い展開の中で常にマルチなことが求められるため、情報を生真面目に取り入れようとすると”こちらを立てればあちらが立たず”状態に陥りやすい。
FPSに必要な数値を五角形の数値で表すなら全ての要素が必要。この偏らない能力をFPSセンスと私は表現しています。
『〇〇は〇〇すべき』みたいな情報は常にケースバイケース。情報は試合全体にどう影響するのかをイメージしながら取り入れることが大切です。
ロールについて
OWはFPSでは珍しい完全ロール制。
それでも根本にあるのはシンプルなFPSです。一人一人が壁を使って被弾を抑えながら相手にダメージを取ることを考えます。
その上でロールやヒーローによって得意なことが存在し、ダメージレースにおいてメリットがある際には支え合います。過度な味方への忖度は必要ありません。
まずは自分の気に入ったヒーローを自由にプレイし、チームの勝利のために出来ること、出来ないことを知っていきましょう。
初歩的なQ & A
すでに始めたばかりの方から沢山のご質問を頂いています。
戦闘で気を付けることは?
・相手と同等の人数を揃えてから戦うこと
・常に味方の気配を感じながら戦うこと
・極力自分のHPを半分以下にしないこと
この三つです。
”グループ”と聞いて常にピッタリ味方に張り付くと周りや先が見えず、情報不足に陥ることがあります。
自分の目で相手が来る方向を確認することを忘れないようにしましょう。
タンクの仕事って何?
味方が有意義に戦うためのエリアを拡げることが得意なロールです。
時には前線を押し上げたり、時には相手からの注目を集めることで味方にポジションを提供します。
一応、DPS +サポートがセットで動くことでタンクに近いエリアリングが可能な場合もあります。
ヒーラーは何をすればいい?
OWのロールは”ヒーラー”ではなく”サポート”。
味方が常に前へ向いていられるようサポートしてあげることが仕事になります。
そのサポートの手段としてヒールや攻撃、スキルがあります。
初心者にお勧めのロールは?
ロールによって学べることが少しだけ違います。
タンクは多少立ち位置を間違えても死ぬことがない為、身を持って相手ヒーローのダメージを把握することができます。
DPSは基本被弾が許されないので、相手の虚を突くプレイを習得しやすい。ヒーロー数が多くてお気に入りが見つかりやすいのも良い点です。
サポートは戦いの全体像を把握しやすく、ダメージの感覚も得られやすいので利点が多め。その反面、ヒール以上の仕事をすることが難しいロールとなっています。
初心者にお勧めのヒーローは?
トレーニングモードで触ってみて、自分の性格に合いそうなヒーローを選ぶと良いと思います。
今回は一緒にやるフレンドが上手くて、出来るだけ即戦力になりたい場合にお勧めのヒーローを選出します。
狙われやすく、長生きしやすいタンク陣
一定の火力が保証されるDPS陣
ヒール量が高い or 存在だけで怖さのあるサポート陣
使うヒーローは絞るべき?
試合で使用するヒーローはある程度絞る方が早くゲームに溶け込みやすいと思います。
自分が使用しなくとも、試合で相対することで他のヒーローがやれることは徐々にわかっていくはずです。
少し踏み込んだQ & A
ちょっと難しいお話になります。
タンクのコツは?
相手の注目を集めつつ、ヒールではなくアビリティや壁を使って粘ることです。
注目を集めるためには…
・脅威となる攻撃をする
・接近して気になる存在になる
・物理的に邪魔になる(味方や敵の前に立つ)
相手をおちょくるように動き、余裕があるときはキルまで持っていくイメージを持つと良いでしょう。
味方のDPSが戦いたい位置やタイミングも考えられるようになるとGoodです。
DPSにヒールが来ない
ヒールは自分が貰えば貰うほど味方が弱くなる可能性があります。
極力被弾は抑えつつ、味方の全体ヒールやヒールパックを活用することでサポートに余裕を与えましょう。
どうしてもヒールを貰わなくては相手を撃てない。射線が通らない場合。
ヒールがなくても射線が通るヒーローや弾を曲げられるヒーロー、少ないチャンスでも高火力なスナイパーに変更すると良いでしょう。
該当ヒーロー
ファラマーシーが倒せない
ファラマーシーがヒットスキャンで解決しない状況の多くが、ファラを撃つ場所がないケースです。
ファラを撃とうとしても孤立してしまい、ファラの餌食になってしまう。
あるいはファラを見上げてたら敵のグループに詰められてグループの方が潰れてしまう。
ポジションがない状態のままファラを対処するには、ウィドウで抜いてしまうしか方法がありません。
憎きファラマーシー
とはいえスナイパーはエイムの難易度が高い。
ヒットスキャンで撃つポジションがない場合は、まずポジションを作ることを考えてみましょう。
相手チームにしっかり火力を取ることで味方を前進させてポジションを作ります。キャスディでも単独行動するのではなく、グループに入ってしっかりダメージレースに参加し、スペースを確保しながらファラを対処。
あるいはバスティオンやジャンクラットを用いてダメージレースで圧倒してしまうのも面白い選択肢です。
敵のタンクを遠ざける
また、自分もファラを出したり、トレーサーでポイントを踏んで相手を動かしたり、シンメトラでチームごと動かして相方DPSへ撃つ場所を提供するのも良いでしょう。
敵や味方をチームごと動かすトレーサーやシンメトラ
自分がタンクを持つ場合はマップの高所をキープ出来そうなヒーローを採用。
サポートを持つ場合は火力やポジショニングで何かしら貢献出来るヒーローを選択します。
モイラは攻撃中心?
モイラに限らず、攻撃が出来るサポートでの強い流れはこんな感じ。
① ヒールが必要ない状況を作る (攻撃 or ヒール)
↓
② 集団戦 (攻撃 or ヒール)
↓
③ ヒールで勝てそうにない場合は攻撃へ
序盤、攻撃で良い状況を作って集団戦ではヒールで味方を押し出す。あるいは、序盤はヒールで良い状況を作って集団戦では攻撃に加勢する。
サポートで攻撃とヒールを両立するためには、この①②のタイミングの棲み分けが重要になります。
忌み嫌われる”お散歩モイラ”はこの棲み分けが出来ていないモイラのこと。裏を返せば”ヒールだけモイラ”も強くありません。
サポートでDPSに絡まれるときの対処は?
サポートが必死に背後から来る敵DPSと相対する姿をよく目にします。
しかし、フランカーにとって一番嫌なことはサポートに無視された上に上手く火力が取れないこと。
つまりサポートの理想は”DPSと相対して倒す”ことではなく、そのDPSを無視して味方へヒールし続けることです。
その理由から囲まれる際の対抗策として、フランカーをケアしながらもヒールを回せるルシオやブリギッテが重宝されています。
ケアしながらヒール可能なヒーロー
フランカーと呼ばれるヒーロー
アナやゼニヤッタはチームの攻撃力を底上げ出来る反面、フランカーのケアが苦手です。
いくらダーツを温存していても敵DPSと相対するのは博打要素が強い。
自衛が苦手だけど攻撃力が高いサポート
この二人はチームの後方から戦うイメージが強いかもしれませんが、後方が危険な場面では前に倒れる選択肢を持ちましょう。
味方グループに紛れたり、攻撃力を活かして前線を制圧してから後でフランカーをチームで対処します。
「前線の有利を取って背後も守ってくれ!」なんてそんな贅沢な話はありません。
モイラやバティスト、キリコが流行るのはプッシュがマップ構造上囲まれやすく、サポートが前へ倒れると上手くいくことが多いからです。
常に危険に晒され、アナやゼニヤッタの良さを活用する暇がない場合は大人しく変更を考えます。
試合以外のご質問
パーティは組んだ方がいい?
パーティを組んだ方が絶対楽しいゲームだと思います。
しかしある程度メンバーの意識が揃っていないと喧嘩の原因になりかねません。
ストイックな人はストイックな人同士で回すことをお勧めします。
勝率を上げるならOTP?
One Trick Player …1ヒーローしか使わないプレイヤー
OTPとまでは言いませんが、”勝率を上げる”という面で考えるなら1ロール2人くらいに絞ることをお勧めします。
このゲーム、ヒーローの特徴に違いはあってもチームの勝ち方自体にはそんなに種類がありません。
ヒーロー変更で展開を変えることに慣れてしまうと、相性が悪い相手に毎回一度当たり負けてしまいます。
上達したい、勝率を上げたいなら一つのヒーローで試行錯誤し、どうしても厳しい場合に変更する形をお勧めします。
一方的な試合が多い
リリースしたてでまだ各プレイヤーの実力とレートが合っていません。
他のFPSタイトル上級者でも初期の認定では低いレートに設定されますし、プラチナあたりにOW1の元プロがゴロゴロいます。
また、OWは接戦を演出してくれません。その場のパフォーマンスに差があれば残酷なくらい差がつきます。
『そもそも戦況が苦しくならないようにする』『苦しくなってからの対処』この二つを別軸で考えると、改善点が見えてくるかもしれません。
VC・チャットで暴言を吐かれる
決して褒められることではありませんが、その人にも自分なりのビジョンがあったのでしょう。
即興性が強く求められるゲームなので、互いの動きに注文があるのは至極当然。サッカーをオンラインで知らない人と組んだらとんでもないことになると思います。
気になるようならチャット、VCを設定からオフにするのも良いと思います。
まとめ
風が吹けば桶屋が儲かる。
自分のチームへの貢献がわかるようになれば何とも言えない快感を得られるゲームです。
OW1からのプレイヤーも少しだけ基本に立ち返ることが出来たのではないでしょうか。
ご質問はTwitterで受け付けています。少しお返しに時間がかかるかもしれませんが、気軽にお声がけください。
Twitter : @wospii
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