S28のメタリポート。
今回は少し趣向を変えてみました。
現環境の特徴
タンク環境
タンク環境です。
DPSにとっては厳しい環境が続いています。
プラチナ帯で全タンクが勝率50%超え
ヒーローバランスは取れているが、
ロールのバランスが取れていない。
DPS主体で勝てる試合もまだまだあっても、
「長い目で見たらタンクにつくのがお得」
「敵のDPSを倒せても敵の勢いが落ちない」
そんな印象。
近頃DPSのプレイヤー数減っていませんか。
体感、マッチ時間が早くなった気がします。
今のDPSの役割
- キル
- 火力
- フランク
- ボディガード
元々DPSの大きな役割はこの4つ。
現在この中の”フランク”が難しくなっています。
フランクとは裏から相手に絡むことで、
相手を惑わせる役割です。
今の環境は全体的にグループ意識が強く、
バティ、ルシ、マシの出現率が高い。
全体ヒールがしっかり回っています。
多少の攻撃では相手が振り向いてくれません。
サポート、DPSがチラッと見てくれる程度。
それではDPSの仕事とは言えないでしょう。
フランクが難しいならキル。
確かに顔を出すタイミング次第でキルは取れます。
しかし露骨にキルを狙うとグループが潰れます。
キル狙いだけで勝つOWは非常にハードルが高い。
残るは….
- キル △
- 火力
- フランク ×
- ボディガード
火力とボディガードです。
しっかり盾やタンクに火力を取る。
味方が潰れないよう守る。
フランクが難しい分はキル狙いを増やすのではなく、
火力とボディガードの役を増やしましょう。
一番バランスが良いGM帯
本来高レートになるほどメタが固まるもの。
環境で使用しづらいヒーローが増えます。
ところが現在、GM帯が一番なだらかなピック率。
マップ、戦況によって構成を変えています。
冒頭でロールバランスが取れていないと書きましたが、
GM帯だけはバランスが取れています。
エイム力ありきのバランス調整と言えるでしょう。
ロール別ヒーローTier
Tierリスト
マスター帯前半までのファーストピックを想定。
Tierリストを作成してみました。
一応注意なのですが…
ヒーローは発想次第で色んな使い方が出来ます。
Tierが低いからと言って使えないわけではありません。
また、Overbuffのデータそのままでありません。
私見が入っています。
あくまで参考程度に留めてください。
タンク
S
チョークがハッキリしているマップではハルザリ。
高台や隠れる建物が多いマップではウィンストン。
防衛で両方対応することを考えるなら、
ハルゴリ構成は非常に強いと思います。
ザリアは火力が高くULTが最強クラス。
攻撃ならゴリラザリアも面白いでしょう。
A
D.VAもSに入れようと思ったのですが、
戦犯になり得ることを考慮してAにしました。
チームに火力が絶対的に足りていないとき、
D.VAは裏で相手を吊る仕事が必要です。
DPSよりは狙われやすいヒーローですが、
粘るためのハンドスキルが必要になります。
B
ホッグは上手く使用しても最高点が低いのでBに。
アナバティの使用率が高いことも向かい風。
敵にアナがいると”受け”が難しくなります。
受けられなければチーム貢献度も下がるでしょう。
唯一尖った性能はフックなのですが、
バティ、ザリアに阻まれる可能性があります。
C
使用難易度が非常に高い3人です。
オリーサは敵接近まで時間があるなら有用。
ボールは今なかなか相手にされません。
相手を振り向かせるだけのエイム、スキルが必要です。
シグマはこの中では使いやすい部類。
DPSに対抗したいけど近づけない場合に良いでしょう。
DPS
S
試合全体に影響しやすいヒーロー群です。
正面火力と、裏からでも放っておけない火力があります。
移動スキル持ちで戦う場所を選ばないのも強み。
グループ⇄単独行動を自由に切り替えられます。
比較的今まで通りのDPSがしやすい。
実力を試合結果に反映させやすいと思います。
ビョーンは防衛特化型。
ドムは全体ヒールを気にしない一発があります。
A
Sランク級、でもたまに空気になるヒーロー達。
マクリーはSランクと非常に悩みました。
確かにチームからすればいて欲しい存在。
故に、チームの出来に左右されてしまう気がします。
味方が優秀で、勝ちを確固たるものにしたい。
そんな時にはとても有用だと思います。
ゲンジ、ハンゾーは逆にBと迷いました。
ULTの強さ、シナジーを作りやすいのでAです。
B
マップに左右されやすい群です。
ピンポイントで刺すと非常に強いと思います。
ソルジャーは裏からも高い火力が出せますが、
エイム次第なのでBにしています。
C
単純に難しい群です。
おそらく意外なのがトレーサー。
少し前までは全レートで高い使用率でした。
ところが最近、GM帯以外での使用率が落ちています。
冒頭の通り、今DPSのフランクは難易度高め。
トレーサーを使うならソロキルが狙えるエイムが必要です。
サポート
S
強く、そして組合せやすい3人です。
A以上はどんな組合せでも形になると思います。
アナはハルト、ウィンストン、DPSにヒールを供給可能。
そして何より攻撃力が優れています。
(瓶と全体ヒールの相性も○)
マーシーやルシオは守られる必要がない強さ。
味方にしっかり前を向かせることが出来ます。
A
バティストはSに近いA。
離れたDPSを切り捨て過ぎてしまうので一つダウン。
グループを支えるためなら最強。
1人でグループの回復を賄えます。
味方にグループから離れるDPSがいる場合、
相方はDPSがヒール出来るヒーローが良いですね。
マーシー、アナ。
敵味方の境界線がハッキリしているならゼニも。
B
ゼニヤッタは受け皿が狭いためBに設定。
相手の構成に左右されやすい印象です。
相手の展開が遅ければ刺さるでしょう。
カウンターとなるULTは非常に有用です。
ゼニの存在は相方サポートのハードルを上げます。
時にはゼニルシで攻めに振り切るのも面白いと思います。
C
ヒールが枯渇する可能性のある2人です。
ブリギッテ、モイラ共にヒールに条件があります。
タンク環境は勝負が長くなったり、
一度立て直しを図ることが多くなります。
下がってもう一度前へ…
という状況で即座にヒール出来ないのは痛手。
狭めのマップであれば非常に強いと思います。
OW2の5vs5について
最後にOW2の新情報について触れます。
一番の目玉は噂されていた通りの5vs5制でしょう。
これには大賛成です。
いくつか理由があるのでまとめます。
マッチング時間問題の解決
これはOW2までに解決しなくてはならない課題。
タンクプレイヤー数の少なさです。
今のチケットシステムは根本的な解決になっていません。
あくまで他ロールに協力を仰いでいるだけです。
5vs5になれば必要となるタンクが半分に。
おそらくタンクには強化調整も入るでしょう。
マッチング問題は心配無さそうです。
左右差を生むため
大半のチーム制FPSが5vs5であることには理由があります。
元々、FPSの競技シーンは爆破ルールが殆どでした。
CS:GO、CoDのサーチ、今で言えばValorantですね。
そして、その爆破目標は大体が二箇所に点在。
攻撃側は左右にある二つの目標どちらかを攻めます。
対して防衛側は左右の二つを守ることになるのですが、
6vs6だと左右に3人ずつ割いて守れてしまいます。
どっちに攻めてもリスクは大きく変わらない。
それでは攻め入るまでの情報戦に旨みがない。
これを避けるために爆破系FPSは5人制となっています。
OWの目標拠点はどのルールも一つ。
それでも左右に展開されることが多々あります。
苦しい試合展開。
左右どちらに向かってもタンクがいる。
こういう状況は少なくないでしょう。
ロールキュー実装前はタンクを増やしたり、
DPSを増やすことである程度解決出来ました。
これが出来ない今、左右のタンクの打破が難しい。
とは言えDPSを強化すると散らばってしまいOWらしくない。
5vs5が実装されればある程度解決すると思います。
視認性の向上
これは観戦サイドのお話。
12人一斉に戦うと視認性があまりよくありません。
OWは12人がほぼ同じ場所で一斉に戦うFPSであり、
12人の中にはタンクというデカイ図体が4人います。
スキルエフェクトも混ざると状況がよく見えません。
OWは視認性が売りのゲームだと思っています。
敵が見やすい上に、スモークも存在しない。
タンクを減らせば大きい図体が戦場から2人減り、
スキルを吐く人も2人減って視認性が向上します。
今回のOW2配信、非常に見やすく感じました。
以上が5vs5に賛成する理由です。
デメリット
- 友達と5人までしか出来ない
- タンク同士のフレンドとの相談不可避
- チームの必要ロースターが減る
- ハルザリなどの組み合わせが見れなくなる
- 直接対決が増える
一番の懸念は最後の点。
タンクが減る分、早い段階でDPS対決が始まります。
おそらくエイム力がより必要になるでしょう。
今のままの性能でいくとザリア、シグマ、ゴリラなど、
二ヶ所以上に干渉出来るヒーローが強いかも?
全タンクのスキルが広範囲になるかもしれませんね。
まとめ
自由奔放型のDPSには厳しい環境。
エイム、もしくは”OWらしさ”が必要かもしれません。
OTPはバースト火力を出すのが上手い傾向。
OTPに倣ってある程度ヒーローを絞るのも大切です。
(OTP = 特定のヒーローしか使わないプレイヤーのこと)
裏を取るなら多大な火力を。
取れないならしっかりとグループ貢献を。
今DPSの生きる道です。
元の自分のスタイルから、目標を選びましょう。